発達障害の定義
成人した後に見つかる発達障害

発達障害の多くは、言葉や、排泄のトレーニングが始まる幼年期、或いは、就学する学童期に発見されることが多いが、何かしらの原因で見過ごされ、成人後に見つかることもある。ことアスペルガー症候群や、多動を伴わない注意欠陥障害(ADD)は、対人や整除能力に問題があるもののそれまでの生活環境や、訓練で、社会にある程度適応していることが多く、環境の変化などで、問題が噴出しない限り、本人も気が付かないことが多い。

注意欠陥障害の場合、男児は、わが国では整除能力があまりなくとも問題とされない、男の子は散らかして当然だというステレオタイプがあるため、さらに見つけづらくなる。能力の制限が軽度である場合、ただ単に「だらしない人」「変わった人」で終わらせられてしまうことが多い。

発覚のきっかけは様々であるが、近年では、インターネットの普及で、情報を手に入れやすく、自分で「もしかしたらそうかな」と思って、セルフチェックをしてみたら当てはまるものが多かったので受診したというパターンも増えている。セルフチェックをする際に注意をしたいことは、あくまで目安であって、結果は往々にして実際の診断と大きくかけ離れている場合が多いということだ。

セルフチェックは質問紙法で、直前に見た情報が記憶に残っているため、なんでも当てはまると思い込んでしまいやすい。また、発達障害の診断には、多くの材料が必要で、心理検査や面接などをいくつも経ないと診断が下りない。あくまでも生活上に顕著な不自由があることが前提なので、セルフチェックの数問の典型例に当てはまるだけでは、医学的には発達障害とは認められないのである。