発達障害の特徴と歴史
私はこんなことに困っています(ADHD)

注意欠陥障害にはいくつかの型があるが、最も有名なのは落ち着きがない注意欠陥・多動障害(ADHD)であろう。動き回る、良くしゃべるなどの目立つ特徴があり、ADHDだと言われると、ああ、成程と周りも納得することが多い。彼らは、じっとしていることに耐えられない。

学校にいれば、離席などで教師に目をつけられ、社会に出ても、落ち着きがないと叱責されてしまう。反面、咄嗟の判断力は秀でており、いざというときには大変頼りになる人が多いことが特徴だ。些細な変化にも反応するので、勘が鋭く、気が付いたら自分が何を考えているか筒抜けだったということもある。

特に困っている人には敏感で、席が見つからなくて困っているお年寄りに声を真っ先にかけたりすることも多い。とにかく突然動き、周囲を吃驚させてしまうのがADHDの人の特徴である。衝動性が高く、反応が高いために「キレやすい」人として周囲に距離を置かれてしまうこともある。子供の場合、動き過ぎで気が付いたら疲労が蓄積してしまう場合があり、帰宅後昏々と眠り込んでしまうこともある。

多動がなくとも、注意欠陥の人は、様々な悩みを抱えている。その筆頭が「片づけられない」ことだろう。物事を順番に処理する整頓整除の能力が欠如しているため、デスクの上には、本や資料が山積み、誰かに手伝ってもらって、部屋を片付けたら、同じものがいくつも出てきた。などというのは、彼らにはよくあることである。また、約束の時間を忘れてしまうこともしばしばで、忘れないようにしたメモをどこにやったかがわからなくて、部屋を探し回って、一日が終わることもある。

これらの生活上の困難を克服するために、携帯電話を活用する人も多い。メモ機能、アラーム機能、カメラ機能等便利な機能を駆使して、生活をする人も増えている。