発達障害の特徴と歴史
発達障害と対人

発達障害の特徴多くの場合、対人関係にも表れる。行動や関心の対象が特異で珍奇に見えるため、孤立しやすく、学童期は虐めの被害者、および加害者になってしまいやすい。また、能力的にできることできないことの落差が激しいため、教師や上司に怠け者扱いされてしまうこともある。学習障害、注意欠陥障害などはこの傾向が顕著になる。

注意欠陥・多動障害の場合、唐突に動き出してそれが周囲を驚かせ、保護者や教師などを疲労させてしまうことが多い。アスペルガー症候群の児童、生徒は物事の裏面を見ないので、冗談が通じにくく、円滑な対人関係を築くのに酷く難儀をすることが知られている。また、感情の表出が得手ではないので「何を考えているか分からない」といわれてしまうことも多い。

しかし、別の側面をついてみると、発達障害の人びとは、自分が関心を持ったことにまっすぐで熱心に取り組む熱中体質である。特に自閉傾向のある人々は用語などの習得が早く、彼らの関心に同調すると、こちらが驚くぐらいの知識を披露してくれる。感情が乏しいのではなく、刺激の受容方法と表現の仕方が違うだけなのだ。そのことを念頭に置くと彼らとのコミュニケーションがぐっとスムースに行く。また、子供のころから大量の挫折を経験している場合が多く、大変な努力家であることもしばしばだ。

注意欠陥・多動障害の人は注意の方向が多方面であるため、人の困難をいち早く見抜くという特性もある。フットワークが軽いので何かあった時にすぐさまとんでいって物事の処理に当たり始める人が多く、レスキューなどの最初の行動人になる。彼らは自由な発想を持っていることも多く、鬱屈した局面を打ち破る原動力になる。